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コンサルに必要とされる能力(本論)

2013年10月25日

新卒コンサルは大きく3タイプ。全ての能力を満たさなくても、1つ秀でた能力があれば他をカバー出来ます。
それでは本論を。 新卒コンサルを自分も含めて色々見て来ましたが、育ち方として大きく3タイプあると考えています。全ての新卒コンサルタントが同じ育ち方をするとは限らず、得手不得手がある訳ですが、どこか1つ秀でた能力があれば何とかなります。 【1】「アナリシス」タイプ 【2】「コミュニケーション」タイプ 【3】「チームマネジメント」タイプ --- 【1】「アナリシス」タイプ このタイプの人は、「論理思考や仮説検証思考に長けており、調査・分析結果を元にじっくりと考えてアウトプットを出す」という動き方をします。だいたい普通の人はこのタイプを「コンサルタントらしい」と感じるようです。バックグラウンド的には、男性の、理系の、大学院卒、というようなタイプに多い(勿論それ以外の人も居ますが) 欠点としては、 ・「アウトプットを出すのが遅い(=自己管理能力が低い)」 ・「人の話を聞かずに自分のロジックに凝り固まってしまう」 ・「分析から”クライアントに対しての意味があるメッセージ”を抽出出来ない   (=人の気持ち、場の空気がつかみきれない)」 というような点が挙げられます。 【2】「コミュニケーション」タイプ このタイプの人は、「人から話を聞き出したり、人の話をまとめたりする能力に長けており、ヒアリング・インタビューなどの結果から落とし所を見つける」という動き方をします。バックグラウンド的には、男女問わず、文系出身の人に多い気がします。 欠点としては、 ・「すぐ他人の話を鵜呑みにしてしまう(=考えが浅い)」 ・「人の話が矛盾していると何が正しいかわからず振り回されてしまう」 というような点が挙げられます。 【3】「チームマネジメント」タイプ このタイプの人は、「自分での働きはそこそこだが、上手く他人の力を組み合わせて段取りを付けて成果を出して行く」という動き方をします。バックグラウンド的には、何となく文系理系問わず女性に多いイメージ。 欠点としては、 ・「自分では何もしていない、他人の力が無いと成果が出せない」 ・「何が正しいのか、どうすべきなのかがわからず振り回される」 というような点が挙げられます。 --- この「アナリシス」「コミュニケーション」「チームマネジメント」という力は、マネジャークラスになるには全てを高次元で満たす必要があると私は考えています。しかしアナリスト/ジュニアコンサルタントレベルであれば、どれかの能力が著しく秀でてくると他が出来ていなくても何とかなるものです。 例えば【1】のアナリシス能力が非常に高まってくると「納期は毎回ギリギリだがアウトプットが出れば一発合格の高水準」「人の話よりも自力で更に深く考え、もっと正しい答えを導き出す」という感じで、他が出来ていなくてもカバーしてしまいます。 【2】についても同様で、コミュニケーション力が非常に高くなると、「普通は聞き出せないような情報やクライアントの本心を上手く聞き出すことが出来、それ自体でクライアントの多大な信頼を獲得出来てvalueに繋がる」というようなケースが増えてきます。 【3】の能力も地味ではありますが、これが高くなると「ある一定のスケジュールの中でどんなアクシデントが起きても必要な人物に必要な業務を振り分け、必要なタイミングでまとめを作らせ、必ず仕事を形にする」といった形で、乗り切れるようになります。 --- ご自身がどのタイプなのか、を判別する簡単なテストでも作ってみたら良いのでしょうけれども(^-^; 文面を見たら「ああ自分はこれだ」というのがわかりますよね。その方向に、まずは強みを伸ばすことが大切です。その強みを伸ばしきれば、マネジャー一歩手前までは問題なく通用するはずです。 ちなみに私は、典型的「アナリシス」タイプでした。いっつも、納期ギリギリ。マネジャーには常に「遅い!」と文句を言われてました。一緒に仕事をしていた別のアナリストは「コミュニケーションタイプ」。上手いこと、クライアントやマネジャーから話を聞きだして、さっさと資料をまとめてしまうんですよね。初期の頃は「遅い」「動きが悪い」「もっと聞きに来い」などなどだいぶお小言を頂き、本当に苦労しました。 誰しも得手不得手はあります。最初はとにかく、強みを伸ばすことです(^-^)